「さっきは怒りすぎた。ごめん」

 怒鳴ったり叩いたりしても子どもは育たない。そんなことは頭ではわかっていても、つい感情が先走り、抑制がきかなくなってしまうことは誰でも経験があると思います。

 そんなときは子どもの寝顔を見ながら反省するだけでなく、実際に謝ってみましょう。

 「さっき、キミのしたことは悪いことだ。でも、パパは怒りすぎた。あんなに怒らなくても、キミは自分のしたことが悪いことだということはわかっていたはずだよね。ごめん」

 なにより、傷つけてしまった子どもの心を少しでも癒すことができますし、「パパでも間違うことはあるんだ。でも、パパだって、間違ったときは相手が子どもでも、ちゃんと謝るんだ」ということを学びます。

 そういう経験をすることで、子ども自身も、自分が間違ったことをしたときには、たとえ相手が自分よりも小さな子であっても頭を下げることができる子になります。

 「父親が子どもに頭を下げたりしたら、父親の威厳にかかわる」と考える人もいるかもしれませんが、心配は無用です。

 威厳は威張って身につけるものではありません。正しいことをやり通す、勇気ある、高潔な人格にこそ、ひとは威厳を感じるものです。間違ったときには素直にそれを認めるのが、勇気ある人の姿です。そういう姿にこそ、子どもは威厳を感じてくれます。これは小学校で教員をしていたときの経験からもいえることです。

 次回は、「感謝する気持ちを刺激して、『しあわせ力』を磨く」ためのワンフレーズを紹介します。