限られた時間の中で、ビシッと子どもの心に響く言葉を伝えることができるかどうか。忙しい父親のセンスが問われるところです。

 前回の記事「子どもの自尊感情や好奇心を高めるマジックワード」に引き続き、子どもの心に響く、マジックワードの代表例を紹介しましょう。

気持ちを受け止めて、心の折れにくい子にする

 我慢をさせれば心は強くなると思われがちですが、実は真逆です。特に子どもが幼いうちは、心が満たされてこそ、強い心が芽生えます。前回紹介したように、日頃から「自分は愛されている」「自分は大切な存在なんだ」と感じることが前提です。

 さらに、つらいとき、心が折れそうなときに、必ず支えてくれる誰かがいることを感じることで、「誰かに頼る前に、自分の力でできるところまでがんばってみよう」という気持ちが芽生えます。「誰も助けてくれない」という不安が強いと、子どもは「自分の力でがんばろう」と思うよりも先に、「挑戦する気持ち」自体を麻痺させてしまいますから注意してください。