毎年2月は、認可保育園の4月入園「承諾・不承諾通知」の届く時期。もし認可保育園に入れなかった場合、ママ&パパはどう行動すればいいのでしょうか? これは4月復帰を期待していた上司にとっても他人事ではありません。社員の職場復帰が難しくなった場合は、社員の子育て環境や復帰時期を理解する参考になるはずです。ぜひ管理職の方も知識を付けてください。前回「もし待機児童になったなら(上) 不承諾通知が来た」に引き続き、「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんに聞きました。

Q4 前回聞いた認可外保育施設に預ける方法の他にも、保育ママという選択肢もあると聞きましたが、個人に預けるのは何だか不安です。保育ママとはどういう制度なのでしょう。

保育ママに預けた場合でも、認可の選考で「加点」してもらえる

A4 保育ママ(家庭的保育事業、東京都では家庭福祉員)は、個人の家庭の中で主に3歳未満児を預かる制度です。保育士等の有資格者や研修を受けた保育者が自宅を開放して保育をしています。保育者1人に付き3人までの子どもを見るのが原則で、補助者が1人付けば5人まで見ることができるという決まりになっています。

 確かに個人の保育ですので、保育の専門性に差があったり、保育者の体調不良やケガにより、突然、保育を休まれてしまうリスクもあります。しかし、家庭的な環境での保育で低年齢児にはむしろ良かったという感想も少なからず聞いています。保育料は認可保育園よりも安い場合もあります。

 申し込み方法や入園決定方法などは自治体によって違いますが、保育ママに直接申し込むところも多いので、預けたい人はなるべく早く問い合せた方が良いでしょう。なお、保育ママに預けた場合も、認可保育園の入園選考で「加点」がもらえるので、優先順位を上げることができます。

認可も認可外も難しければ、保育ママを検討する手もある
認可も認可外も難しければ、保育ママを検討する手もある