育児放棄としか思えないビールとスザンナの身勝手さに我慢の限界を超えたマーゴとリンカーンは、それぞれ家を出ていきます。そんな中、ツアーに出ることになったスザンナは、リンカーンが出勤していることも確認せず、彼が勤めるバーの前にメイジーを置き去りにしますが……。

バーで自分を迎えにきてくれる大人を待つメイジー。
バーで自分を迎えにきてくれる大人を待つメイジー。

 この映画を見ていて、特に心が痛くなったのは、パパとママはダメダメな親だけれど、自分のことを愛している、とメイジーが分かっていること。けなげな彼女は、幼いのにめったに涙も見せず、駄々もこねず、ママやパパの都合に合わせて頑張っています。

 本作では、そんなメイジーに多くを語らせることなく、彼女が黙って見つめる大人たちの言動を描いており、決してビールやスザンナのような親になってはいけないと痛感させられます。

けなげなメイジーを演じるオナタちゃんの演技が秀逸!
けなげなメイジーを演じるオナタちゃんの演技が秀逸!

 主人公メイジーを好演したオナタ・アプリールと、スコット・マクギー&デヴィッド・シーゲルの監督コンビが、映画のPRで来日。「メイジーの瞳」を通して、伝えたいことなどを伺ってきました。