Q2 認可保育園に落ちてしまったら、認可外保育園に申し込むようにアドバイスされたのですが、いつごろ申し込めばよいのでしょうか。

A2 「保育園を考える親の会」の調査によれば、東京都心部(23区)の場合、認可保育園に入園申請をした人のうち、入園できているのは平均して6~7割程度です。ひどいところは4割前後しか入れていないところもあります。

 入園競争の激しい地域では、認可の結果が出てから認可外を探していては手遅れになってしまいます。理想的には、認可の申請前に、なるべく早く、認証保育所等の自治体の助成を受けている認可外保育園に申し込みをしておいた方がよいといえます。でも現在、出遅れている人も、あきらめずに行動を開始しましょう。通えるところで、見学をして安心できそうなところが見つかったら、保育料(別途料金にも注意)もチェックし、入園を予約します(「保育園選びに欠かせない『園見学』のポイント」参照)。

認可外保育園の入園決者定方法や予約金は施設ごとに異なる

 ここで問題になるのが、入園者の決定の方法や予約金などです。施設ごとにいろいろなやり方があります。

 認証保育所や横浜保育室などでは、先着順(申し込み順)のところが多いようですが、独自の基準を設けて入園選考を行うところもあります。また、「認可に申し込まずに専願にするなら、今すぐに入園を決定する」と言われたり、「予約金として入園金を入れてください。認可に決まった場合は返金しません」と言われたりする場合もあります。

 補助金を受けている施設でこういった条件を付けることの是非は問われなくてなりませんが、それはさておき、子どもの預け先を探している立場からすれば、認可への入園の可能性を考えて迅速に判断するしかありません。入れない可能性がとても高い場合には、いったんこれらの認可外に入園し、認可の入園選考での「点数」を上げて認可の入園に再チャレンジするのも1つの方法です。

 ただし、保育の質が心配なところに無理して入れても、不安のあまり仕事を続けられなくなることもありますので、見学をして信頼できるところを選ぶ必要があります。