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楽天ルポ(2) ママ社員支援はCSRでなく戦略です

2015年の新社屋には社内託児所を設立予定。制度・意識・モチベーションの三本柱が重要


共働き子育て女性社員が増えている3つの企業の現場を取材するリポート。第1回「楽天 ワーママ4倍に急増!『時短でも減給ナシ』」に引き続き、楽天に勤務し、育児と仕事を両立する女性マネジャーのケースを紹介する。

女性管理職比率は全国平均の倍以上

 楽天株式会社単体での従業員数は約3500人(2012年12月31日現在)。うち4割が女性だ。女性管理職の登用率(役員含む)は17%で、民間企業の女性管理職比率8%(全国平均)と比較すると倍以上(2011年1月時点)。育児をしながら管理職を務めている女性も多いという。

「仕事中に自分が母親であることを意識することはありません」(羽柴美緒さん)
「仕事中に自分が母親であることを意識することはありません」(羽柴美緒さん)

 羽柴美緒さんもその一人。2000年4月、楽天に入社し、楽天市場、楽天スーパーポイント、Infoseekなどのサービス開発をプロデューサーとして手掛けてきた。複数の部署でマネジャーを経験した後、2011年に第一子を出産し、2012年11月まで産休・育休を取得。復帰と同時に、各国ECサイトのプラットフォームを開発する部署に配属され、プロダクトマネジメントグループのマネジャーに就任した。部署は本社とサンフランシスコ拠点にまたがっており、現在、羽柴さんは20人のメンバーのマネジメントを担っている。

 朝は7時に起床。朝食の支度を済ませると、ベンチャー企業に勤務する夫に子どもの「保育園送り係」を任せ、自身は9時に出社する。米サンフランシスコとの時差は16時間。朝9時はサンフランシスコの午後4時に当たるため、午前中に電話会議を済ませる。午後は、各部署との調整やマネジメント業務を行い、17時に退社。子どもを保育所に迎えに行き、19時前に帰宅。子どもに食事を取らせ、お風呂に入れて、21時に寝かしつける。その後、メール処理など日中に追い付かなかった仕事を片付け、夫も帰宅する0時ごろに就寝……というサイクルだ。

 育児とマネジメント職を両立させるのは大変そうに聞こえる。しかし、マネジャーだからこそ、業務をコントロールしやすい部分が多いと、羽柴さんは言う。

 「開発業務などに関わるメンバーのほうが忙しさに波があります。それと比較するとマネジャーの忙しさは比較的、平坦。他部署との調整やコミュニケーションも必要ですが、計画書作成・予算編成・評価など、自身で完結させられる仕事も多いので自分のペースで時間を配分することが可能です」(羽柴さん)

相手ごとにメールを送るタイミングを吟味。企画の仕事は「寝かしつけ」の後に

 出産前は、22時ごろまで残業することも多かった。今は前ほど時間を掛けられないため、その分、効率化を工夫するようになった。「このタイミングで米国にメールを送っておけば、○時までに返信が来て対応できる」といったように、先々まで読んで、常に優先順位を意識して進める。「計画書作成などじっくり考える必要がある仕事は、子どもが寝た後で集中して取り掛かります。トータルの生産性は上がりました」(羽柴さん)。

次ページから読める内容

  • 「預けて働きたい」を支援するために、社内託児所を併設予定
  • ワーママ支援プロジェクトを推進する社員は3児の母親

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