「子育てと仕事を両立できるか心配」「働きたいけど、子どもとの時間も大切にしたい」 「フルタイムではない働き方を見つけたい」など、母として働くにあたって、不安や悩みを抱える人は多いようです。

 今回はキャリアカウンセラーの荻野智美さんを講師に迎え、ママになってからの転職・復職に関する悩みを解消し、自分に合う働き方や選択肢を探り、応募書類や面接のコツまで学びます。

※この記事はハイスキルマザー向けの仕事紹介事業を行うWarisが、NPO法人ファザーリング・ジャパンの中で活動しているマザーリングプロジェクトと合同で2013年9月28日に行ったセミナー内容に基づいて作成しています。

◆講師
 キャリアカウンセラー/荻野智美さん

 電機メーカー、人材サービス3社にて、人事採用、営業、母親の復職企画などに従事。第2子妊娠を機に独立。キャリアデザインSAKURA代表として、母親の復職支援のほか、転職支援や大学・中学でのキャリア教育にも携わっている。7歳・3歳の男児の母。2級キャリア・コンサルティング技能士。

 荻野さんは第1子出産後、働きながらキャリアカウンセラーの資格を取得。第2子妊娠を機に独立して、主に業務委託で母親の就業支援などを行っている。会社員から専業主婦、求職、保活、復職、起業まで、様々な経験をしてきた荻野さんならではの、実体験に基づいたアドバイスとは―。

自分にとって大切な条件は何か、をはっきりさせておく

 転職したい、出産を機に一度仕事を辞めたけれど仕事に復帰したい…そんなときはどんなことが心配になるだろうか。「新しい仕事で両立できるかな」「子どもとの時間も大切にしたい」「どうやって仕事を探せばいいの?」など、人それぞれ気がかりなことはあるだろう。

 荻野さんは「漠然とした不安は次の不安を呼び、前へ進むことを邪魔します。まずは不安の正体を明らかにして、一つずつ解決しましょう」とアドバイスする。

 満足がいく転職・復職をするためには、現状を把握することも重要だ。仕事を選ぶとき、自分にとって大切な条件は何か、じっくり考える時間を設けよう。