内閣府男女共同参画局は2013年12月17日、「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」結果の速報内容を発表しました。(内閣府「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」結果速報について

 この調査では、最初の妊娠が分かった時に仕事をしていて、その子が1歳になった時には職場に復帰した女性を対象に、仕事を続けるのに必要な条件は何か、アンケートを行っています。

 その結果、仕事の継続に必要な条件として最も多かったのは「認可保育園・認証保育園等に子どもを預けられること」でした。9割近い人が仕事を続けるのに保育園が必要だと答えています。

周囲のサポートを得られた人は5割以下

 2位は「配偶者のサポート」で77.9%、以下「休暇が取りやすい職場(77.1%)」、「仕事と家庭の両立に対する職場の理解(73.0%)」と続きます。

 この結果から、多くの女性が仕事を続けるには家庭と職場両方のサポートが必要と考えていることが分かります。

●一般に継続就業に必要と考える条件と実際に自身にあてはまっていたこと(複数回答)

 では、これらの条件は実際に満たされていたのでしょうか。アンケートでは仕事の継続に必要な条件として挙げた項目が「自分自身にあてはまっていたか」もたずねています。

 結果を見ると、認可保育園・認証保育園などに子どもを預けられた人はかろうじて6割を超えていますが、他の項目についてはそれぞれ4~5割程度にとどまりました。

 なかでも、休暇の取りやすさや時短勤務など、職場での育児支援制度に対して「満たされていない」という回答が多く見られました。出産後も仕事を続けている多くの女性が、職場での育児支援に対して「十分ではない」と考えているようです。

 さらにこの調査では、仕事が続けられなかった女性たちに「どういう条件なら仕事を続けられたか」も聞いています。