妊娠が分かった時に仕事をしていて、その子が1歳になった時には仕事を辞めていた女性を対象に、どういう条件であれば仕事が続けられたかを調査したところ、次のような結果が出ました。

 仕事を続けられなかった一番の理由は、保育園に入れなかったこと。約56%の人が「認可保育園・認証保育園等に子どもを預けられれば」仕事を続けられたと考えています。

職場で嫌がらせを受けたという声も

 2位以下の結果を見ると、「職場に育児との両立支援制度があれば」「職場に仕事と家庭の両立に対する理解があれば」と、職場での条件が整わなかったことを挙げている女性が多いのが分かります。この結果からも、職場の育児支援に対する期待の高さと、その期待が裏切られている現実が浮き彫りになりました。

 また、9位には「職場で妊娠や育児に関する嫌がらせがなければ」という回答が入っています。出産後に仕事を継続している女性の回答でも「職場で妊娠や育児に関する嫌がらせなどがないこと」が6位に入っています。

 今後、出産後も仕事を続けることを希望する女性が、妊娠・出産を経て会社に復帰できる環境を整えるには、保育園増設など行政での支援や企業側の育児支援対策はもちろんのこと、職場の意識変革も必要なことが見えてきます。

(文/オフィスマイカ 井上真花)