消費増税をはじめとする物価上昇に加え、年金など社会保険料も負担増が続く。そして長寿化に伴う老後不安。共働きのDUAL世代とはいえ、家計が厳しさを増す中で資産運用の知識の必要性が高まっている(前回の「金持ちDUALと貧乏DUAL その大きな分かれ目」参照)。

 まずは「失われた20年」(バブルが崩壊した1990年以降20数年に及ぶ株価低迷期)でも、世帯資産を3倍に増やせた、堅実な運用方法を知ろう。

「何がいつ上がるか」を当てるのが「投資」ではない

 大切なのは「投資」に対する考え方を根本的に切り替えること。投資というと、「何がいつ上がるかを当てなければならない」と思っている人がDUAL世帯でも大半だろう。こうした“誤解”が日本人を投資から遠ざけてきた。

 しかし、実はそんなことは必要ない。世界全体の株や債券に幅広く投資をすることで、世界経済の成長の波にゆったりと乗っていけばいい。

 それを表すのがグラフAだ。

 棒グラフは国内総生産(GDP)の世界全体の合計。経済は過去も世界全体では成長してきたし、今後も成長を続けると予測されている。「新興国では人口が増え続けるし、先進国でも米国のように生産性の向上などで経済が伸びる国は多い」という理由からだ。

 そして赤色の折れ線グラフは、世界全体の株価の平均的な動きを示す指数(MSCIワールドインデックス)を示している。ジグザグはしているが、長い目で見れば世界経済の成長に合わせて右肩上がりになっている。株価は長期的には経済の動きに連動するからだ。投資の基本は、この右肩上がりの波に乗ることだ。

資産の急落を防ぐのは2つの「分散」

 とはいえ、株価は一時的には大きく上下にぶれる。例えば2007年以降の数年間は、金融危機で大きく下げている。

 こういった資産の急落を防ぐのが、2つの「分散」だ。

次ページから読める内容

  • 株式と債券は「夫婦」のような関係
  • 「決め打ち」するより「波にゆったりと乗る」

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