最新家電の選び方、最新常識を家電コーディネーターの戸井田園子さんに教えてもらう連載。冷蔵庫に続いて第2回で取り上げるのは空気清浄機。戸井田さんによると、製品に新しいトレンドが登場したのと同時に、使い方も変わり始めているそうです。

──家電量販店の店頭に行くと、空気清浄機の存在感が大きくなっているように感じます。

 年々、関心が高まってきていますね。

 昔は窓を開け放して空気の入れ換えをしたものですが、最近は花粉やPM2.5の影響で「窓を開けたくない」という人も増えています。最新の住宅は機密性が高いので、窓を開けないと空気がなかなか入れ替わらない。そこで空気清浄機を購入する人が増えているようです。

24時間稼働は当たり前

 実際、空気清浄機に対する意識も変わってきています。ダイキン工業によると、従来は「花粉症対策」「インフルエンザ予防」「タバコのにおい対策」と特定の目的で購入する人が多かったのに対し、最近は「常に部屋の中の空気をきれいにしておきたい」という購入理由が多いそうです。

──「常に」ですか。

 そうです。空気清浄機は冷蔵庫とおなじように、24時間365日動かす家電なんです。わが家では旅行中も動かしていますよ。留守中に停電があって、空気清浄機が止まっていると、家に入った途端、においでわかるんです。

 また空気清浄機には部屋の空気を循環させるサーキュレーション効果もあります。エアコンをかけながら、サーキュレーションのために扇風機を動かすくらいなら、空気をきれいにしてくれる空気清浄機の導入を考えてみてはいかがでしょう?

──空気清浄機はいつ買うべきなのでしょうか?

 やはり花粉シーズンの前でしょうね。2月になると人気機種は売り切れという場合もあります。買うなら1月が狙い目です。