東京・神奈川で民間学童保育施設を20カ所運営する株式会社キッズベースキャンプ、働く女性への情報提供サイト「ワーキングマザースタイル」を運営する有限会社スタイルビズ、ワーキングマザーにこれまでの経験・専門性を生かせる仕事の紹介を行う株式会社Warisが、小学生の子どもを持つワーキングマザーを対象に、安倍政権が掲げる「女性の活用」や、「仕事と育児」をテーマにした調査を3社共同で実施した。

 それによると、ワーキングマザーの多くが、子育て政策の「待機児童を5年でゼロに」や女性活用に向けた政策の「上場企業で役員に1人は女性を登用」に肯定的な見方をしている。

女性活用のための施策は「社会の意識を変えるには必要」

 「女性の活用」に向けた直近の政策については「賛成」「どちらかというと賛成」が64.0%。個別の政策ごとにみると、「待機児童を5年でゼロに」は「賛成」「どちらかというと賛成」が87.0%で、「上場企業で役員に1人は女性を登用することに」についても、66.0%が肯定的。

 「女性の活用」についての施策について、「賛成」「反対」それぞれの理由に自由回答も寄せられた。

●「どちらかというと賛成」 理由/やみくもに女性を活用すればいいってものでもないが、確かに能力のある女性が埋もれている感じがする。

●「どちらかというと賛成」 理由/結果はどうであれ、社会の意識を高める必要性は必須だから。

●「どちらかというと賛成」 理由/周りにもっと活躍してほしいなと思う女性が専業主婦をして、働き先がないと言っているから。男女にかかわらず、能力があって、社会に出たい人が出て活躍できるようにしてほしい。

●「賛成」 理由/やっぱり女性は不利なので。

●「わからない」 理由/必要性はわかるが、簡単に産んで働いてができないのに、わかってるのかなぁと拒否感も抱く。

●「わからない」 理由/政策は立てているかもしれないが、企業には浸透していない。

●「わからない」 理由/雲の上の偉い、特別な人の話、という感じ。男性の負担が減らない限り、出世したらますます女性の負担になるだけ。

●「どちらかというと反対」 理由/特別扱いすべき問題ではない。実力のある人はポジションを獲得している。

●「どちらかというと反対」 理由/今の勤務環境では女性にかなりの負担になると思うので。

●「反対」 理由/人材活用に当たっては能力が大事で、性別は重要視する必要はないと思う。