こんにちは。料理研究家の武蔵裕子です。

 共働き家庭は、帰宅してからご飯に、お風呂に、と追われる夜も大変ですが、朝の大変さも格別ですよね。着替えさせたり、持ち物チェックをしたり。そんな慌ただしい中でも、やっぱり、朝ごはんはちゃんと食べさせたい。その気持ち、わかります。

 子どもが朝から「お腹空いた~!」と元気に起きてきて、出したものをぺろりとたいらげてくれるようなら、頑張りがいもあるものです。

 でも、食が細かったり、寝起きが悪かったりすると、いつまで経っても食卓に用意したものが減らない。最後には、時間切れになってごちそうさま。

 手つかずのものを見ると、「せっかく用意したのに…」と腹が立ったり、「これだけしか食べないで、お昼までもつのかしら…」と心配になってしまいますね。

 私も双子の男の子を子育てしてきました。振り返ってみると、息子たちは朝ごはんを必ず食べるタイプでしたが、食べやすいおにぎりの登場回数が多かったですね。成人になった今も、二日酔いしていても用意した朝ごはんは食べていきます(笑)。

 何歳になっても、子どもが何かをお腹に入れて出かけてくれれば、親としては心のどこかで安心して一日を過ごせるものです。

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食欲がない子にはおにぎりと果物の2品でOK

 「なんとか食べさせたい」、その気持ちの背景には栄養面を気にして、という人も多いのではないでしょうか。朝ごはんは一日の始まり。できれば、野菜やたんぱく質なども取らせなきゃ、と思うものです。

 でも、食が細い子の場合、朝一番に食卓にいろんなものがずらーっと並ぶと、それだけで負担になるということもあるみたい。

 大人だって、食欲がないときに目の前にたくさん食べ物が並んで、じーっと監視されたら、よけいに食欲がなくなっちゃうっていうこと、あるはずです。