生後10カ月を過ぎ、息子・虎蔵(仮)の嗜好が少しずつ見えてきた。

 今のところ、一番のお気に入りは山口県の一都市「うべ~」で、次が床屋さん「バ~バ~」かスウェーデンの有名ポップグループ「アバ~」、さらにはさすがにわが息子らしく酒場「バ~」、あとは時流に乗って第96代内閣総理大臣「あべ~」といったところか。

……親馬鹿、失礼しました。本題に入ります。

 さて、なにせ初めてのことである。分からないことがあるのは当然なのだが、それにしても、子育ての毎日はあまりにも謎だらけである。

 例えば、わが知人たちである。

 男子校で育ち、男だらけの出版社で20代を過ごしたわたしの周りには、基本、男しかいない。そのことについては何の不満もないし、ヨメが何と言おうとも、息子・虎蔵(仮)も将来的には男子校に進学し、見る人が見れば一目で分かる「あ、こいつ男子校育ちだ」的匂いのする男になってもらいたい、とも思ってい……た。

 男子校育ち、やっぱダメかもしれない。

虎蔵誕生以来、わが家にはお客さんばかり。あれ、ヨメ側のお客だけ?

 2012年10月に息子・虎蔵(仮)が生まれて以来、わが家には結構な数のお客さんがお祝いに来てくれた。ヨメの知り合いの芸能人や女子アナのみなさんが大挙していらしてくれたこともある。べっぴんさんたちがウチの息子を見てキャアキャア騒いでいるのを眺めるのは、なかなかに楽しい経験だった。

 というか、別にべっぴんさんでなくても、自分の子どもがチヤホヤされているのを眺めるのは、親にとっては無上の喜びなのだということがよく分かった。

 なのに、わが知人ときたら、誰も来やしない。

 文句を言う資格などないことはよく分かっている。何を隠そう、これまでの人生において、一度たりとも出産のお祝いに行ったこともなければ、出産祝いを贈ったことさえないわたしである。「出産=おめでたいこと」という発想が、これまでのわたしには根本的に欠落していた。

 だから、文句は言わない。言わないのだが……ふと思い当たったことがある。

次ページから読める内容

  • 男たるもの「子どもの誕生より麻雀」……涙
  • 「息子さんの写真見せて」……となぜ言ってくれない?
  • 息子を「可愛い」と言ってもらって、なんでわたしは固まってしまうのか

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