そんなこんなで、息子も1歳を迎えた。私の綿密なリサーチと夫の現場での頑張りによって、さしたるトラブルもなく、息子に初体験を積んでもらっている。相変わらず、外出中にぐずったり泣かれたりするのは恐怖ではあるが、徐々に対処できるようになってきた。これまでのところ、息子は、車でのお出かけではかなりの時間寝続け、飛行機でも離陸から程なくして寝るという、割合と「お出かけしやすい子」のようだ。

「子どもウェルカム光線」を発するお店がもっと増えますように

 願わくば、「子どもウェルカム光線」を発しているお店や宿がもっともっと増えるとありがたいなぁと思う。日本全体が沖縄のような雰囲気になってくれると、子連れでのお出かけに躊躇することもなくなるだろう。そのためには、子連れの側もお店や他のお客様への配慮を忘れないようにしたいものだ。自戒を込めて、そう思う。

夫からアトコメ

 わたしの記憶だと、初めての外食は築地の「天麩羅 なかがわ」のランチタイム終了直前だったと思うのだが、まあいい。ごま油の香りに惹かれたのか、はたまた天ぷらの精に見入られたのか、身じろぎもせずご主人の手元を眺める息子・虎蔵(仮)を、お店の方のみならず、他のお客さままでが温かく見守ってくださり、大変にホンワカした気分になった記憶がある。

 自分の子どもが周囲の笑顔を引き出すってすんごくうれしい。なので、空港だろうが駅だろうがレストランだろうが居酒屋だろうが、ちっちゃい子を連れたお父さん、お母さんと出会ったら絶対にニコッてするんだと決めたわたしである。髭面、スキンヘッドをした中年男の笑顔。明らかに相手がギョッとしていることもあるが、気にしないと決めたのである。

初の水族館は「沖縄 美ら海水族館」。ジンベエザメの群泳を、わが息子はどんな思いで見つめているのか。「腹減ったな~」とか?
初の水族館は「沖縄 美ら海水族館」。ジンベエザメの群泳を、わが息子はどんな思いで見つめているのか。「腹減ったな~」とか?