あなたは日々の仕事や子育てに追われ、「不機嫌」にはなっていませんか。不機嫌なときには決まって何かに怒っているか、疲れ果てているか。迷いや悩みを抱えているときも機嫌よく、とはいかないものです。ワークライフバランス・コンサルタントの著者がこれまで接してきた多くの女性たちの悩み、夫と二人で一男一女を育てた自身の経験をもとに編み出した、「不機嫌」ループからの脱出方法を書籍『脱・不機嫌な女』から厳選してお伝えします。

 子育てを大変だと感じる根本的な原因は、いろいろな意味で「親の思うようにはならない」ことではないでしょうか。

 時々、片手を精一杯伸ばして親の手をしっかりと握っている二歳くらいの子を見ると感心します。わが家の子どもたちはおとなしく親と手をつながないどころか、好き勝手に動きまわり、迷子になる恐れなどどこ吹く風という様子で、買い物どころではなく追いかけるのに苦労しました。今ではほとんどのスーパーマーケットで買い物カゴに子どもを乗せられたり、百貨店や専門店街ではベビーカーの貸出がありますね。

 子どもは成長と共に次々と親の思いを裏切ってくれます。ひとつ壁を乗り越えて落ち着いたと思ったら、次の壁が立ちふさがり、そのつど親子共に成長させられます。

 親の思うようにならないさまについて、順を追って見てみましょう。疲れたのか、のどが渇いたのか、眠いのか、本人もわからずにグズる1歳までは親が先回りして無理をさせないよう、準備が必要でしょう。このくらいの年ごろの子どもの泣き声は可愛らしいもので、まわりも寛容です。

 しかし、聞き分けも少しはできるけれど反抗も激しい、2歳以降の反抗期に手を焼いている姿は時々目にします。