困っている状態を素直に、冷静に保育園側に伝える

◆園と保護者の視点がずれている
 保育園から求められるルールや生活習慣が、保護者には一方的なものに思われたり、不便で困ってしまったりすることもあります。そんな中には、保育園側が子どものために理想的だと思い描いているものが、多忙な家庭生活では重荷になっているようなこともあるのです。

 「無理」「納得がいかない」と思ったことは、なぜそうしなければならないのか理由を教えてもらいましょう。意外な「納得できる理由」が潜んでいる場合もあります。

 このとき、「これは納得がいかない。やめたほうがいいのではないでしょうか」と、不満をぶつけるような聞き方をしないこと。「家でこんな生活をしているのでどうしても無理なのですが……」などと、困っている状態を相談するようにしたほうが、園はどうしたらいいか親身になって考えてくれるはずです。家庭の側の事情がもっともなら、ルールや習慣を変えてくれることもあるでしょう。

 保護者としても、自分たちの便利さや好みを押し通すことに固執せず、子どもの保育園生活をうまく回すために必要なルールや習慣として、理解に努める姿勢をもつことが大切です。

◆伝え方が感情的過ぎる、言葉が足りない
 ネガティブなことを伝えるときは、感情的にならないこと。冷静に伝えたほうが、本当に伝えたいことはちゃんと伝わります。また、連絡ノートなどで伝えるときに、「○○お願いします」と簡単に書くと、怒っているように見えることもあります。

 「申し訳ありませんが」「お忙しいところお手数をおかけしますが」と一言添えると、ずいぶん印象が変わります。そして、依頼したことについて何か対応してもらったら、「ありがとうございます」と必ずフォローすること。会って話すときも、まず笑顔であいさつから入ることです。こんな小さな心掛けで、信頼関係はグッと増します。

 つい興奮して言い方がきつくなってしまうことは誰でもあることですが、言い過ぎた、自分が間違っていたというときは、素直にわびることも必要です。