初めのうち、親が朝のうちにごはんをタイマーセットしておき、おかずは冷凍のものをチンするくらいでしたが、それでも失敗が多く…いったいチン弁当のどこに失敗の余地があるのかとお思いでしょうが、お釜の蓋を開けっ放しにした(すると、残りのごはんがカピカピ)とか、自分の分の冷凍おかずを取り出したあと、袋を冷凍庫に戻さなかった(すると、残りのおかずが溶ける)とか、まぁいろんなバラエティーがあるものです。

 お弁当を作る手順は、休みの日にあらかじめ一緒にやって確認しておくとよいです。まず、唐揚げかハンバーグなどの、レンジするおかずを先に温めます。温めたらそれをしばらく放置して(熱気が飛ぶように)、その間に冷たいおかず(プチトマト、作り置きの煮物など)を詰めます。ごはんは冷めるのに時間がかかりますから、ごはんだけ保温できる弁当箱なら熱々を詰められますので重宝です。ごはんを保温ジャーに詰め、さっきチンしたおかずをおかず段に詰め、隙間(あれば)を冷凍枝豆で埋めてできあがり。

 せっかく出来上がったお弁当を、台所のカウンターに乗せたまま塾に行ってしまったという大技もときどきありましたが、失敗をし尽くしてネタがなくなると(笑)塾生活もいよいよ軌道に乗ったなという感じです。

自作弁当で子どもが「自信」を持つ効果

 お弁当を自分で作れるという自信を持っている、というのもなかなかいいものです。勉強の成績に直結するわけじゃありませんが、なんとなく、全体にじわっと効くような気がします。こじろうはそのうち、気が向くと自分で「ピーマン卵炒め」くらいは作るようになりました。

 しかし、子どもにお弁当を作らせるのに抵抗がある場合、あるいはその時間がない場合、別に朝のうちにお弁当を作ってもほんとは大丈夫です。こじろうにはああ言いましたけど。