嘔吐の後にたいてい下痢をする

 また、小児科の先生方から聞いてなるほど!と思ったのが、「嘔吐の後にたいてい下痢をする」ということです。

 もちろんすべてのケースではありませんが嘔吐の後に下痢が続くことが多い、と知っているのと知らないのでは心構えが変わってきます。

 嘔吐は対処が大変なので、嘔吐が落ち着いてほっと一息ついてしまい、下痢を甘くみるという人も少なくありません。小児は頻繁な下痢をすると脱水に陥りやすいので、気付いた時には重症脱水、という子も多いそうです。

 下痢のときにも経口補水療法が効果的です。水分がある程度とれていて、顔色がいいようならば心配ないでしょう。食事は無理に進めず、お粥ややわらかいうどんなど、消化の良いものを少量ずつ試していってください。

 下痢の回数が減り、便が少しずつ固まってきたらひと安心です。

水・塩・砂糖で自宅でもすぐ作れる経口補水液

経口補水液は市販されていますが、下の材料を混ぜるだけで家庭でも作れます。

【経口補水液の材料】
水 500 ml
塩 1.5g(小さじ3/10)
砂糖20g(大さじ2と1/5)
※レモンやグレープフルーツの果汁を加えると飲みやすくなる

 次回は、ウイルス性腸炎による嘔吐下痢をおこしたときの対処法を紹介します。