市販の経口補水液(OS-1など)や病院で処方されるソリタ顆粒などが吸収がよいとされます。ノロウイルス感染では夜中に急に吐き始めることが多いため、普段から自宅に買い置きしておくのがおススメです。水分を少量ずつでも吐かずに飲めるようになれば、ひと安心。
そこからは30分~1時間おきぐらいに顔色を見ながら、少しずつ飲む量を増やしてください。
(ここまで、「知ろう小児医療守ろう子ども達」の会のメルマガ「ウイルス性胃腸炎」より抜粋)
病院の待ち時間でもできる、回復を早める経口補水療法
先ほど紹介した経口補水療法は、とても有効なのです。
鹿児島のみなみクリニック・南武嗣先生によると、脱水症状の治療として点滴を年間276例行っていたそうですが、経口補水療法を導入したことで点滴治療が必要な患者が、現在は年間20~30例まで減少していると聞きました。
もちろん重症の子どもには点滴は必要ですが、30~40分経口補水を試してから点滴をすることで回復も早く、血管が太くなり点滴がしやすくなる(子どもは血管が細いので点滴がしづらい)そうです。
病院を受診する際は、待ち時間を利用してごく少量から経口補水を始めてみてもよいでしょう。南先生も「診察室に入る頃には大分回復している子どもが多い」と言っています。
下は、南武嗣先生に教わった、飲ませ方の目安です。
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