集団保育で見てもらう病児保育は難しいと思います。通常の病児保育で預かってもらえない可能性が高い病気です。家庭で看てもらえる病児保育ならOKでしょうが、個室対応などなく、安易に預かる施設はそれはそれで心配です。親が数日間、仕事を休まざるを得なくなることもあるでしょう。

水ぼうそうで受診するときは事前に病院に連絡を

 急性期は熱やかゆみに苦しんだり、治った後は皮膚に水ぼうそうの痕が残ったりする場合があります。とびひ(伝染性膿痂疹)になってしまったり、アトピー性皮膚炎の症状が悪化したりすることもあります。

 また、大人や免疫不全の人がかかると重症化し、肺炎になったり、命を落としたりすることがあります。今でも日本で毎年十数名の方が水ぼうそうで命を落としています。

 水ぼうそうにかかった人は、将来帯状疱疹という病気で長期間つらい痛みに苦しむ可能性が高いと考えられます。水ぼうそうの治療薬はありますが、軽症で済ませるためにもワクチンで予防すべき、と私は考えます。

<水ぼうそうになったらどうする?>

 水ぼうそうは治療薬があるので、発症したら早めに治療開始した方がよいでしょう。「これ、水ぼうそうかも?」という発疹を見つけたらまずは小児科を受診すべきと考えます。