「……てなことがあったのですが、奥様におかれましては同様の思いを抱かれたことなどおありなのでしょうか」
「あるわよ」
ということは、あの衝動は、俺だったから、男だったから、おっちゃんだったから、ではなく、ヨメでも、女でも、若くても突き上げてくることがあるということなのだろうか。一人で誰からも助けてもらえない状況になったとしたら……。
今のわたしは「仕事<子育て」だと断言する
ウチの父親は、仕事にかまけて子育てを全くしないヒトだった。
すげえな、と改めて思う。
よくほったらかしにできたもんだ。
よく母親一人に任せて平気だったもんだ。
自分自身、よく母親から虐待されずに済んだもんだ。
テレビドラマなんかで、子育てに無関心な父親が「俺は仕事で頑張ってるんだ」的な発言をしてるシーンがよくある。あれって、「仕事>子育て」か、せいぜい「仕事=子育て」な価値観が根底にあるが故の言葉だと思う。仕事のほうが大変。仕事のほうが偉い。
他の仕事は知らん。ただ、わたしは自分の仕事に関しては断言できる。
「仕事<子育て」
仕事より子育てのほうが大変。
なので、お伺いを立ててみました。
「子育て頑張りますので、仕事、しなくてもいいでしょうか」
「アホ!」