この性格の違いはどこから来たのかと問われれば、お互いが育った環境や経験からと答えるしかないだろう。
私はどういうわけか不運を引き寄せてしまうらしく、車にひかれたり、建物の2階から落っこちたりして、救急車で3回運ばれている。だから、自分の子どもに対しても「何かあったら大変」という目で見てしまう。
夫は、大きな事故に遭ったことも大病したこともない。もちろん入院したこともない。「小さいころから慎重派だったから」という本人の弁を信じるか、ただ単に「運がいい人」なのかは分からないが。結果、自分の子どもももちろん「運がいいはず」と思い込んでいる。
八塩家は心配性で、金子家は超前向き思考
もっとも、そうした経験よりも、やはりお互いの両親の性格や育て方が、色濃く影響しているのかもしれない。両家が集まって食事会などをすると、面白いくらいにカラーが違うのだ。やっぱり八塩家は心配性で、やっぱり金子家は前向き思考なところが、お酒を飲みながら話をしていても如実に感じられる。
ちなみに、義父の口癖は「大丈夫」。酔うと、それが「ノープロブレム」に変わる。
そうだったか。ここから私達の性格は育まれたのか。ってことは、今、私達がどう接するかで、虎の性格や考え方が形成されるということか。
正反対の父と母から、さてどんな性格の人間が育つのか。
「心配だなぁ」(私)
「楽しみだ」(夫)