職場に嫌味な上司や、馬が合わない同僚などがいると、ストレスが溜まりますよね。一緒に働かなくてはならないから、できればもめたくないし。心の中ではキーッとなりながらも、言いたいことを飲み込む毎日。そんな上司や同僚を悪役に当てはめて、映画の中でやっつけた気分になるのはいかがでしょう!?

 今回、紹介する映画の悪役は、普段は悪役のイメージがあまりない俳優が演じているので、「一見いい人そうだけど、実は腹黒いんだよね!」という上司や同僚に、ぜひ投影して見てください。

仕事デキないのに部下を振り回す上司に嫌気がさしたら……

 1本目は、レオナルド・ディカプリオが初の悪役に挑戦した「ジャンゴ 繋がれざる者」です。

2012年制作/アメリカ/レオナルド・ディカプリオ、ジェイミー・フォックス/

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/Blu-ray2500円、DVD1480円/発売中
2012年制作/アメリカ/レオナルド・ディカプリオ、ジェイミー・フォックス/ ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/Blu-ray2500円、DVD1480円/発売中

 1858年、南北戦争前のアメリカ南部。奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、賞金稼ぎのシュルツ(クリストフ・ヴァルツ)と出会い、彼の尽力で自由の身となります。シュルツの仕事を手伝いながら、離ればなれになっている妻ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を探すジャンゴ。

 シュルツとジャンゴは、お尋ね者を追いながらアメリカを旅し続け、ついにブルームヒルダが捕らわれている「キャンディ・ランド」にやって来ます。そこは、若き暴君カルビン・キャンディ(ディカプリオ)が支配する農園でした。ジャンゴはシュルツと共に作戦を立て、冷酷で残忍なキャンディから妻を取り戻そうとしますが……。

 クリストフ・ヴァルツは悪役を演じることが多く、以前に当連載で取り上げた「おとなのけんか」でも嫌味な男性役でしたが、この映画では珍しく善人役。

 本作で一番の悪役に扮しているのは、人気俳優のレオナルド・ディカプリオです。彼は、もうこれでもか!というくらいに悪いヤツを熱演。大した能力もないのに頭がいいフリをし、機嫌を損ねると周囲に当たり散らすキャンディ。間違ったことをしても反省などせず、自分を正当化します。いますよね、そういう人。

 私の昔の職場にも、仕事はできないし、お天気屋で部下を振り回す、非常に困った上司がいました。キャンディと同じく、機嫌が悪いときは、声を荒げて部下をどなりつけていましたっけ。あぁ、ほんとに嫌なヤツだったなぁ(笑)。

 あまりネタバレすると楽しみがなくなりますが、キャンディに嫌いな上司や同僚を当てはめながら、ぜひ「ジャンゴ~」を最後まで見てみてください。スカッとすること請け合いですよ!