他にも、保育士たちは洗濯をしたり、おやつの準備をしたりとテキパキ動き続けている。男性スタッフも多く、英語ネイティブの外国人スタッフも常駐している。

 「これだけのサービスを提供できるのもスタッフが多いから。実は認可園よりも子どもに対する保育従事者の数が多いんです。子どもが安心して過ごせるためにも、ゆとりのあるスタッフの人数で保育を行い、スキンシップを大事にしています。洗濯や送迎、買い物代行と言ったサービスもスタッフが多いから、そんなに大変ではないんですよ」

ネイティブの英語スタッフが2人在籍。日頃から園内で保育に携わっているので、子どもたちは自然と英語に触れる機会が増えているという
ネイティブの英語スタッフが2人在籍。日頃から園内で保育に携わっているので、子どもたちは自然と英語に触れる機会が増えているという

 実際、最初は待機児童としてこの園で過ごした後、認可に転園できても、保育のきめ細かさと手厚さを求めてまた戻って来る子もいるという。

ママに笑顔の魔法をかけたい

 約3年前、経営者から「親の負担を少しでも減らす保育園を作りたいから」と園長を頼まれたとき、そのサービス内容を聞いて戸惑ったという。幼稚園などでも経験のあった山崎さんは、「そこまでする必要があるのだろうか?」と思った。

 しかし、開園後、利用する親たちの表情の変化を見たり、声を聞いたりして、これで良かったんだと確信が持てたという。