妊娠したママの体や心にどんな変化が生じ、ママがどんな不安を抱えているか――。パパにとっては未知の世界です。「これは手伝ったほうがいいのかな」「ママの体調を気づかわなきゃ」と思っても、実際に何をしたらいいのかは見当がつかないもの。いざ行動に移してみたものの、ママのニーズとずれていたり、全然ポイントを押さえていなかったりすることも多いかもしれません。何をしたらいいのか分からず、結局何もしない人も少なくないでしょう。
「こちらが『お風呂を掃除して』とわざわざ言わなくても、率先してやってほしい」「食事が終わったら食器を洗ってよ。一人でソファでくつろぐなんてずるい」と心の中で思っているだけでは、なかなか相手に伝わりません。
「掃除機をかけるのがつらいから、週末にお願いできる?」「食器洗いで立っているのが苦しいからお願いしてもいいかな?」と、具体的に頼むようにしましょう。
うれしかったことは素直に、改善してほしいことはうまく伝えて
もし、パートナーがやってくれてうれしかったことがあれば、「○○してくれてうれしかった。本当に助かったよ。どうもありがとう」と、素直に言葉にして伝えるようにしましょう。お礼を言われると誰でもうれしい気持ちになるものです。「僕は妊娠中の妻のサポートがきちんとできている」という安心感も得られ、もっと手助けしようと言う気持ちになってくるはずです。
逆に、イヤだったことがあれば、それも伝えることが大切です。でも、ストレートな表現は避けましょう。「最近は、飲み会ばっかり。もっと早く帰って家事を手伝ってよ」と問い詰めては、パパも気分を悪くします。「夜は体がしんどくて疲れやすいんだ。もう少し早く帰って来てもらえたら安心するんだけど」「赤ちゃんのこともあるから、一人ぼっちだと心細くて。週に1回でもいいから、早く帰ってきてほしいな」などと、プラスの表現を心がけることで、パートナーに気持ちよく受け止めてもらえるようにしましょう。
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