「できなくて困っている」と相談
意外にすぐ力を貸してくれた

M・Iさん(千葉県在住)

 妊娠中、主治医の産婦人科の先生が両親学級で講演することがあり、私は聞きに行くことを楽しみにしていました。でも、仕事で参加できなくなってしまって。夫に「行けなくなっちゃったんだよね。本当に残念」と話すと、「代わりに僕が参加してきてあげる」とまさかの展開に。当日は、私のために冊子や妊婦用商品サンプルに加え、くじ引きで当たったという貧血防止サプリまでもらってきてくれ、先生の話も丁寧に教えてくれました。絶対に恥ずかしがって行かないだろうと思っていたのですが、言うだけ言ってみると、意外とやってくれるものなのだと驚きました。

 とは言え、夫も私も忙しく、産休前は、夫とはほぼすれ違いの生活。家でゆっくり話をすることもほとんどなく……。でも、7月に私が産休に入ってから変化が起きました。連日猛暑で昼間外に出歩くことができなかった私が、夫に「運動不足気味で悩んでいるんだ」と相談したところ、「だったら、夜に一緒に散歩しよう!」と提案してくれました。毎晩10時半に家を出発し、1時間以上、一緒に散歩しました。コースは決めず、近所を歩きまわって、思いがけず保育園を見つけたり、神社や公園の場所を確認したり、とても楽しくて有益な時間でした。翌朝から仕事があるパパには、ちょっとかわいそうでしたが、2人で照れずに今後のことを語り合いました。

 さて、産後は、子どもをダシにしてうまく頼みごとをするようになりました(笑)。「○○(子どもの名前)が、パパがやってくれるといいなって言ってたよ」「パパがやってくれたって、この間喜んでいたよ」「パパにやってもらいたいって言っていたけれど、無理かなぁ」と。保育園に入ってからは、「△△ちゃんのお家は、パパがこれをやっていたよ」とさりげなく、ほかの家のパパの話をすると、家事や育児を気持ちよくやってくれるようになりました。パパのプライドをくすぐるのがポイントかもしれません。