赤ちゃんの人形を使ってオムツを替えたり、お風呂に入れたりする方法も学べる場合が多いです。第一子妊娠中のママとそのパパの中には、小さな赤ちゃんを身近に見たことがない人も多いはず。赤ちゃんのお世話を一緒に体験することで、「育児は夫婦で助け合うもの」というイメージが湧いてくるのではないでしょうか。

パパ・ママ一緒に参加するのがポイント

 行政主催の「母親学級」もあります。「母親学級でだいたい分かったから、わざわざ両親学級に行かなくていいかな」と思うかもしれませんが、我流で手伝おうとしているパパに向かって「やり方が違う! 母親学級ではこう習った!」などと、ママが指図するような構図が出来上がる危険性があるため注意が必要です。これでは、せっかく積極的に育児に参加しようと思っていたパパの気持ちが萎えてしまいます。

 やっぱり夫婦で「両親学級」に参加することが大事。2人で育児をするイメージを持ち、不明点があれば、一緒に解決していくことができます。赤ちゃんが生まれて、「あのときこう習ったよね」「やっぱりパパはお風呂に入れるのが上手だね」などと、スムーズに共同作業を進められるようになります。

地域のネットワークを作るチャンスでもある

 妊娠中のママも、仕事で忙しくしていると、自宅近くに妊婦友達を作る機会はなかなか得られません。自治体主催の「母親学級」や「両親学級」は、自宅が近く、妊娠の週数も近いプレママ・プレパパと知り合いになるチャンスです。妊娠・出産情報や、産後は育児情報を交換するほか、産後に子ども連れで公園で会って遊ぶケースも増えるでしょう。月齢の近い子どもを育てるパパ・ママが近くにいると心強いものです。保育園情報などを得られる場合もあります。母親学級や両親学級は、地域のネットワークを作るための第一歩でもあるのです。

 では、夫婦で「両親学級」に参加した読者の体験談を紹介します。