ノハナのフォトブックは、一辺約14cmの正方形。コンパクトな小冊子というイメージで、手軽に手に取ることができる。鞄に入れて持ち歩いてもかさばらない。

 フォトブックを開いてみると、1ページに1枚の写真が配置されている。枚数は合計20枚。写真の横には撮影日がプリントされていた。今回、写真の説明文を一切入れなかったが、こうして本の形で見てみると、「どこで撮影したか」くらいのメモ書きは入れておいたほうがよかったなと感じた。

 今回サービスを利用してみて気になったのは、アップロードする写真に枚数制限がある点だった。ノハナのフォトブックを作るには、写真をスマホからノハナへアップロードする必要があるのだが、一度に4枚しかアップロードできない。フォトブックを作るためには20枚の写真が必要なので、最低でも5回アップロードを繰り返すことになる。「20枚をまとめてアップロードできれば便利なのに」と感じたのだ。

「後から選ぶ」のは難しい

 だが、ノハナの大森さんによれば、これは「お気に入りの写真だけをアップしてほしい」という配慮からだという。「なんでもかんでもアップロードしていたら、アップロードした写真の中から選ぶ、という作業がまた必要になってしまいます」

 たしかに「とりあえず写真を撮って、後からよく写っているものを選ぶ」というのは手間のかかる作業だ。つい後回しにしているうちにどんどん写真がたまっていく。そうなると、さらに選ぶのに時間がかかるようになる。

 定期的に写真を選び、一定の枚数がたまったらアルバムにまとめていく。これはノハナに限らない、家族写真の整理の「近道」のようだ。

 だが、既に選べないくらい、たくさんの未整理写真がある場合はどうすればいいのだろう。そこで、次回は大量の写真を未整理のまま保管している人向けのサービスを探してみることにする。

(文/日経DUAL編集部 大谷真幸)