関東近郊在住の多忙な共働きママ&パパ3人に、日頃のスケジューリング術を語ってもらいました。日常や緊急時、手帳やカレンダーをどう活用しているのでしょうか。前編はこちら

毎朝、家族5人に送信する写メが、緊急時のスケジューリングに役立つ

武田雅美さん 子育てには付き物の「緊急事態」にはどう対処していますか?

小島千代子さん うちは長女がぜんそく持ちなんです。朝に発作が起きてしまったら、まずは愛知県の実家に電話をして両親を呼びます。車を飛ばして昼過ぎには来てくれるので、本当に大感謝です。そんな緊急時に快く力を貸してもらえるのは、ささやかですが、家族写真を入れたメールを毎朝送っているのも一役買っているかもしれません。通勤電車の中から、義父、実父母、兄、姉の5人宛に送っているんです。

黒田英二さん うちも僕も妻も実家が九州と離れていて、子どもが病気になるとどちらかの母に電話をしてヘルプに来てもらうことがあります。妻がリラックスできるので、妻の母にお願いする方が多いですね。病院の病後児保育を使うこともありますが、キャンセル待ちが多くて……。その場合は、よく来てもらう3人のシッターさんのどなたかにお願いします。

小島 ヘルプをしてくれる人の手配は夫婦どちらがしていますか?

黒田 わが家は基本、妻です。会社の人事部でのキャリアが長いからか、人材の手配がうまいような気がするんですよね。

武田小島 なるほど。

武田 わが家は息子が小3になったころから、1人で病院に行かせることが増えました。

黒田 本当ですか!? うちではまだ考えられませんよ。

武田 これにはきっかけがあって……。ある朝、会社で早朝会議があったんですが、出勤直後に夫から電話がありました。「息子が熱を出した」と。重要な会議で私は動けないし、夫も出社時間が近づいていて……。やむなく「一人で病院に行かせてみてちょうだい」と伝えました。そんなこともあろうかと、あらかじめ病院の診察券とお金と保険証をまとめて息子の分かるところに置いておきました。自分の手帳にも、病院名と電話番号、開業時間、診察券の番号をメモしておいたんです。病院に電話をして、息子がこれから通院することを話し、病院から帰るころを見計らって「もう息子は帰りましたか?」と確認の電話を入れました。あれ以来、何回か1人で行かせています。

小島 あらかじめ用意をしていたところが偉いですよね。

武田 以前、テレビで「1度、診察を受けて診察券をもらっておくと、緊急時の診察を嫌がられることがない」と聞いて……。「そうか」と思って、すぐ内科、歯科、眼科の診察券を入手しておいたのがよかった。少しかわいそうな気もしますが、自分1人で対処する力をつけさせるのも大事かな、と思っています。

子どもにスマホを持たせ、空き時間に「LINE」で予定を調整

小島 ケータイやスマホは持たせていますか? うちはまだなんですが……。

武田 わが家は中1の夏にスマホを持たせました。最近、「LINE」上の家族3人のグループを活用するようになりました。「パパの誕生日は、どのお店でお祝いしようか」「新しいオイスターバーを見つけたから行ってみようよ」と、空き時間で連絡ができちゃいます。オススメですよ。

黒田 わが家も息子が習い事で電車やバスに乗ることが増えてから、子ども用ケータイを持たせています。妻や息子と直近の予定を調整する時は、ショートメッセージを使っています。ほかのアプリより電池消費量が小さいので。

武田 ほかに何か、スケジューリングの工夫をしていますか?