電動アシスト自転車の大きなメリットはとにかく漕ぐのがラクなこと。荷物や子どもを乗せると、自転車と合わせた重さは数十kgになりますが、それでも、電動なら大丈夫。漕いでいる最中にハンドルがグラつく心配も少なく、安定した走りを維持できます。

 一般社団法人自転車協会によると、電動アシスト自転車購入者に購入動機を聞いたところ、68.8%が「安全性が確かなものを使いたいから」と答え、その88%が「購入してよかった」と回答。その理由として、「安定感」「頑丈でしっかりしている」「駐輪時の安定感」などを挙げています(「幼児2人同乗用自転車に関する実態調査」)。

 一方、普通自転車にも、軽量&コンパクトでママにも操作しやすい、安価である、といったメリットがあります。

普通自転車と電動アシスト自転車の差額は約9万円

 価格面では、電動なし自転車は定価3万~7万円台で、平均は4万円前後。電動アシスト自転車は定価7万~14万円台で、平均は13万円前後。その差はほぼ数倍にもなります。機能を選ぶか、価格を重視するか、複数台を使い分けるかなどを考えて総合的に判断しましょう。

 前項でも説明した通り、子ども乗せ自転車は種類が豊富なため選ぶのもちょっと大変。育休の間に自分に最適な1台を見つけておくのが得策です。

 メーカーはブリヂストンやヤマハ、パナソニックなどがあり、各社のホームページでは商品の特徴や定価などが写真付きで分かりやすく掲載されています。まず自分で各商品を見比べ、候補をいくつかピックアップしてから自転車販売店に行きましょう。

サイトで自転車を見比べるポイントはタイヤの大きさ、機能性、高さ

 各メーカーのサイトには、複数の自転車を比べる便利な機能がついています。事例を下記に紹介しますので、ぜひ活用してみてください。

ブリヂストン「Angelino Assista(アンジェリーノ アシスタ)」
「アンジェリーノ」ページにある「カラーと価格」をアクセス。タイヤの大きさや定価などが掲載されている。さらに、「購入者の声」も参考になる。

ヤマハ「PAS Family(パス ファミリー)」
「ラインナップ」のページより各自転車の「製品ページへ」へ。価格や色のバリエーションのほか、ママの身長の目安、同乗できる子どもの身長と体重の上限など細かくチェックできる。

パナソニック「Gyutto(ギュット)」
最初のページ「Gyuttoを選ぶ」で好みのスタイル、カラー、タイヤの大きさなど自分の条件にあわせて自転車を選べる。商品紹介のページでは、希望小売セット価格(専用充電器込み)や特徴を閲覧できる。

「安全基準に適応した自転車」を選ぶ

 北方さんは「安全基準に適応した自転車を選びましょう」とアドバイスします。