藤川 各社のフィルタリングサービスは、標準では、LINE、Twitter、Facebookすべてにアクセスできないようにします。
一方、子どもはスマホでLINEを使うことが目的です。ですから親は子どもに「フィルタリング設定をしないで」と懇願します。その願いに負けて、フィルタリングを外してしまう親も多いのです。
――ですが、フィルタリングをしないと、子どもにとって有害なサイトにも容易にアクセスできてしまいますね。
藤川 もちろんそうです。
「LINEを使いたい」と子どもに懇願されたからといってフィルタリングを外すと、ポルノサイトも見られるし、詐欺に遭う可能性もある。犯罪被害が多発している、LINEなどのIDを交換する掲示板にも容易にアクセスできるわけです(前編記事を参照)。
私は、フィルタリングなしで子どもにスマホを使わせることは、「子どもを歌舞伎町の入口に1人で置いてくるようなもの」と考えています。
そういった意味でも、小学生にスマホを持たせる場合、フィルタリングなしというのは、ありえないと思います。
――では、どうすればよいでしょうか。
藤川 子どもがどうしてもLINEを使いたいということであれば、フィルタリングの制限を変更する設定を行ってください。
たとえば、ドコモでは「カスタマイズ機能」、auでは「カスタマイズコース」として、制限内容をアレンジできるサービスを行っています。
ソフトバンクではLINE、Facebook、Twitterにアクセスできる「ウェブ利用制限(弱)プラス」(編集部注:主な対象年齢は高校生程度)というフィルタリング設定があります。
キャリアショップの店員と相談して、必要なサービスだけ使えるようなフィルタリングをかけるよう設定してもらうとよいでしょう。
――iPhoneやiPod touchの場合、どう対策をすればいいですか?