家事・育児をまったくしない夫というのは、最近では極めて少数派になってきましたが、このようなめずらしい存在の夫を持った場合、妻はかえって諦めがつきやすいようです。「こういうヒトだから」とか「わかっていながら選んだのは私自身だから」と、納得しているのです。
また、「外で働くのが夫の仕事」「家のことは私の仕事」というキッカリとした役割分担を認め合い、それを合理的と考えて実践し、なおかつ(ここが一番重要ですが)夫婦双方に不満や疲れがない場合も幸福なケースと言えるでしょう。
しかし、そうした夫婦関係は団塊の世代くらいまでで、今や夫といえども、家事・育児には多少なりとも関わるのが普通になっています。
なぜなら、結婚当初は役割分担をするつもりでいても、育児を妻が一人で担うことには限界があるからです。
かつてはご近所や親戚など多くの大人が自然に子育てに関わっていましたが、今では「孤育て」と言われるように、母親一人が孤軍奮闘しています。疲れ果ててしまい、最悪の場合は虐待というケースもあります。24時間休みのない子育てに疲れ、一般には妻が夫に協力を求めるでしょう。
夫の内心、妻の内心
夫は内心、「仕事で疲れているのに」と思いながらも、愛する妻子のために頑張ろうとするのですが、ついつい出てしまうのが「手伝ってるオーラ」です。