また一方、もしも、6年から入塾していたとしたら…もちろん、6年生の1年間が、気の抜けないハードなものになることも想像に難くありませんし、同じ結果を出す自信もあまりありません。入塾から1年たったときのこじろうの様子から推察すれば、同じく1年たって入試のころの実力は、ほぼ同じ地点への到達が見えてきているものの、当たり外れがまだ大きい時期になりそうです。ひょっとしたら同じ学校へ行けたかもしれず、でも、ダメだった可能性も高い、という感じでしょうか。

塾生活がスムーズになるため親ができる「仕込み」

 はなひめ(第3子)のときは、こじろうのときの経験を生かし、新5年からの入塾は同じでも、そこからの塾生活がスムーズになるように、いろいろ「仕込み」を入れました。具体的には、2年生のときから公文、そして4年生のときには、近所の塾(受験塾というより補習塾的な)に週1~2回通い、薄くではあるけれども、塾に通うということ、それと、勉強をするということに慣れさせました。

 それと、親が今度は日能研カリキュラムを熟知していたこともあって、こじろうと同じタイミングで日能研に入塾してからの「立ち上がり」はだいぶ早くなりました。「ぐちゃぐちゃ」期を乗り越えるのに、こじろうでは半年かかったのが2カ月くらいに短縮した感じです。親もだいぶ気が楽でした。

 ただし、結局のところそこからどうなるかは本人次第で、スタートがスムーズだったから成績がぐいぐい上がるかというとそうとも限りません。「到達地点」を日能研模試での偏差値と取れば、こじろうとはなひめは同じくらいということになるでしょうか。

 ということで、4年から準備しようが、5年からにしようが、結果はあまり変わらないんじゃないかというのが実感です。大きく違うのは「ドタバタ度」ですね。

 それなら、フォローの時間をじっくり取りにくい共働き家庭では素直に4年から通わせるのがよいかというと…まぁ、それもわかりやすい選択ですが、好みや事情もいろいろとありますので、5年から通う場合に「ドタバタ度」を軽減するノウハウについて、別記事でまとめてみたいと思います。