前回の記事「学童保育の次の居場所」で、4年から通塾も、5年から通塾も「あり」という話を書きました。

 その一年の違いはどんなものでしょうか。

 中学受験の準備を、2年間やるか3年間やるか…当然、中学受験を2年間に縮めればその分、別の活動に時間を使うことができます。そのメリットについては前回書いたとおりですが、では、中学受験側の都合からいって、「2年間」と「3年間」は、どのくらいの差になるでしょうか。

 中学受験を扱う大規模塾、日能研、サピックス、早稲アカ、四谷大塚など、どこも4年生からの3年間を基本にカリキュラムが組まれていますが、その実、5年からの2年間でも学習内容としてはすべての事柄が揃っています。こじろう(第2子)もはなひめ(第3子)も新5年生つまり4年生2月に日能研に入塾したので、わが家に4年生の教材はありませんでしたが、5年からのテキストに、必要事項はすべて含まれていました。

 人間、いっぺん学習したものがすらりと身につくようにはなかなかできていませんので、カリキュラムは「スパイラル」状に作られているのが普通です。4年ではさらりと広く浅く様子を見て、5年で本格的に内容一周。そして、6年生ではスピードを上げてもう一周、さらにもう一周と、定着させ、深めていくのです。

「勉強すること」の準備ができていれば5年生からの通塾でOK

 だから、もし「勉強をする」ことに関して準備OKなお子さんでしたら、5年生から入塾して、きちんと抜けなく学習して受験準備を万端に行うことができるでしょう。

 しかし、こじろうはそういう「きちんとしたお子さん」ではなく(笑)、私のほうも日能研ビギナーで、カリキュラムや教材のことも理解できていませんでしたので、いきなり中学受験ワールドにどっぷり飛び込んだ半年はえらく大変でした。