通勤時間帯の混雑した電車に乗っていると、体調が万全の人でもヘトヘトになってしまうもの。まして妊娠している期間は、つわりや貧血で気分が悪くなることも多いでしょう。
妊娠中の体調は個人差もあります。妊娠前と同じように働ける人もいれば、「気持ちが悪くて途中下車ばかりしてしまう」人、「ぐったりして会社で座って仕事をするのもつらい」人も。医師からも「ラッシュ時間はできるだけ避けるように」「仕事量は減らすように」と注意はされても、さて職場にどう説明しようか、と悩んでしまいますよね。
母体を守るための法律、知っていますか?
例えば、つわりで通勤がつらいとき、30分遅く出社してラッシュを避けることで体にかかる負担が軽減されたり、通勤経路を変えることで混雑を避けたりすることができるかもしれません。
妊娠が理由で体調が優れず、通勤や勤務でどうしてもつらいときは、会社(事業主)に通勤の負担を軽減する措置を認めてもらいましょう。
男女雇用機会均等法では、「事業主は、その雇用する女性労働者が前条の保健指導又は健康診査に基づく指導事項を守ることができるようにするため、勤務時間の変更、勤務の軽減等必要な措置を講じなければならない」と規定されています(以下参照)。
そこで、担当の医師に体の状況を話して「母性健康管理指導事項連絡カード」に必要事項を記入してもらい、自分で「指導事項を守るための措置申請書」に記入して、会社(事業主)に提出してください。