無事に出産を終えてもひと息つく間もなく、考えなくてはならないのが「保活」。ほかにも復帰後のキャリア、体調管理、小学校入学、パートナーの協力・・・。キャリアカウンセラーの藤崎葉子さんが、ワーキングマザーが直面する課題とその乗り越え方のヒントを現役ワーママのパネリストの体験談とともに教えます。

※この記事はハイスキルマザー向けの仕事紹介事業を行うWarisが8月24日に行ったセミナー内容に基づいて作成しています。

<講師>
キャリアカウンセラー
藤崎葉子さん

ベンチャー企業での人事担当、人材紹介会社勤務などを経て株式会社サクセスボードへ転職。現在は人事コンサルタント、キャリアカウンセラー、研修講師として活躍中。2009年に女児出産後、産休・育休を経て復帰。http://www.neutralwoman.com/

<パネリスト>
●寒川英里さん…出産・復帰後に2度の転職を経験し、現在は大手IT企業に勤務するワーキングマザー。4歳の女児のママ。
●石崎舞子さん…メガバンクに14年勤めた後に、ワーキングマザーを応援するコーチとして独立。小4と小2の2児のママ。

ワーママがぶつかる第1の壁~保活編~

 育休に入った途端、ワーキングマザーが最初に直面する壁が「保活」。「毎年10月ごろから年明けにかけて保育園の入園申請が行われます。東京都内は特に待機児童数も多く、保育園探しに苦労しているワーキングマザーがたくさんいます」(藤崎さん)。

 藤崎さん自身も認可保育園には預けられず、近隣の認証保育園も50人待ちという状況で、「一時、待機児童になりかけた」という。結局、待機登録していた認証保育園で急遽、キャンセルが出てなんとか入園させることができた。

 寒川さんも「保活」では苦労した。