~挫折しないためのルール~
1.向き、不向きはないことを知る
「子どもの素質に合うかどうか」といった向き、不向きなど“ない” と思ったほうがいい。お稽古事は続ける中で面白さを感じたり、好きになったり、努力しようと思ったりするもの。上達するのだって、素質があるからではなく「これを頑張ろう」と思って続けるから。結局は、何かが身に付くまで続けば、それがその子にとって"向いているお稽古事"になるのだ。
2.子どもの何を育てたいのかを考える
お稽古事について親があれこれ悩むのは、「子どもの何を育てたいのか」が見えていないからだ。楽器が弾けるようになることなのか、情緒を豊かにしてほしいのか、友達とみんなで頑張ることを体験してほしいのかなど、少し考えてみるといいだろう。子どもはお稽古事だけでなく、家庭や学校、地域との交流など、生活全体の中で育まれていくことを忘れてはいけない。
3.子どもが習っていることに関心を持つ
特に低学年までは、「親が励ましてくれるから」とか「親がちゃんと見ていてくれるから」といったことが、子どもを「頑張ろう」という気持ちにさせるもの。通わせておけば自然に好きになって伸びるはず、と考えるのは早計だ。ただし、親が熱心になりすぎて「練習しなさい」「どうして上手にできないの」と言い始めてしまうと、子どもがお稽古事を嫌いになる恐れがあるので注意しよう。