夫への要求レベルが上がってきている
「子育てしない男性は、父親とは呼ばない」といった強迫めいた意味ではなく、せっかく親になれたのなら、男性が育児に積極的に関わることはお勧めしたいところです。
一方で、イクメンという言葉が流行りだしたころから、筆者は懸念していたことがありました。
「グローバル人材」しかり、「ブラック企業」しかり、新しい言葉が生まれると、いろいろな概念が付加されて、言葉が一人歩きすることがあります。その過程において、さまざまなミス・コミュニケーションも生じるだろうと思ったのです。そして実際、そうなりました。
同じ言葉でも、発する側と受け取る側で、捉える意味が違ったりします。こと「イクメン」に関しては、理想のイクメン像を求める女性側と、どうせなら自分らしい子育てをしたいと思う男性側との間で、齟齬(そご)が生まれているように思います。
女性誌を中心に描かれていた「理想のイクメン像」、これを少し極端にまとめると、以下のようになります。
「バリバリ仕事をして、しっかり稼いできてくれるけど、家には早く帰ってきてくれて、家事も育児も進んでやってくれる。
自分の愚痴はもらさずに、妻の愚痴には何時間でもつきあってくれる。子供とたくさん遊んでくれるけど、妻への愛情表現も欠かさない。
ときには子供をビシッと叱れるけど、妻のことは絶対に非難しない。
適度にオシャレで、かっこいいけど、ママ以外の女性には見向きもしない……」
そんな人がいたら、私が結婚したいくらいです!
現実にはいるわけありません!
次ページから読める内容
- イクメンの国でピザがよく食べられる理由
- 要求レベルを下げれば「イクメン」は増える
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