子どもが生まれてから途端に気になり始める「子どもの教育資金」。習い事、塾、学費……どのくらい必要? どうやって貯めたら? ファイナンシャル・プランナーの前野彩さんがわかりやすい漫画とともに貯め方のポイントを指南します。

前野:こんにちは。ファイナンシャルプランナーの前野彩です。

編集部:先日、子育て中の共働き夫婦にお金に関するアンケートを取ったんですが、最も関心が高かったのが、教育資金でした。

前野:私のところにご相談にいらっしゃる方も、教育資金については、「いくらかかるの?」という教育費の予算と、「どうやって準備したらいいの?」という準備方法に関心が集まります。傾向として、働き手が1馬力だと「大学費用は国公立分だけ準備して、足りない分は子どもにアルバイトや奨学金などで頑張ってもらう」というご夫婦が多いのですが、2馬力の共働きの場合は、「私立高校や私立大学に行くことになってもそのお金を準備してあげたい」という希望が強いですね。

編集部:公立学校よりも私立学校の方がお金がかかることは分かるけれど、具体的にいくらかかる!っていうのが分からないのが不安なんですよね。それに、学校に払うお金だけではなくて、塾や習い事のお金もありますし。

前野:その通りですね。細かく考えていくと、受験費用や学校への交通費、場合によっては寮や仕送りなどのお金もかかります。また、公立優先か私立優先かというのは地域性もありますから、まずは夫婦で子どもにどんな進路を歩ませたいかを考えて、その上で将来の子どもの希望によって教育費を調整していきましょう。

 共働き子育て世帯の教育資金について、マンガで分かりやすく解説しますね。