こんにちは。料理研究家の武蔵裕子です。

 子育てしながらのごはん作りは、まず、食材を手に入れる段階である「買い物」が大変です。あちこち行きたがる子どもの手を引っ張りながら、あるいはベビーカーを押しながらでは、買いたいものも思うように買うことができません。子育て中の人は宅配を利用している人も多いようですが、食材を切らしてしまうこともありますね。帰り道で買わなくちゃ、と思っている日に限って子どもを病院に連れていくことになり、買い物の時間がなくなってしまった~、なんていうこともあります。

 わが家も5人家族で、毎日ごはんを作っているとあっという間に食材が減っていきます。そこで、できるだけ常備するよう心がけていた食材は、こんなものたちです。

■たんぱく源
 卵 豆腐 油揚げ 納豆 ツナ缶 鶏肉 豚肉 牛肉 カジキ サケ ゆでタコ
 (青魚は傷みやすいので、料理すると決めた日に買う)
 のうち2~3品

■野菜
 ニンジン タマネギ ジャガイモ キャベツ レタス 青菜

■加工品
 ハム ベーコン ウインナー

 栄養のあるものを作らなくては、と気負うと、あれもこれも食べさせなくてはいけないという気持ちになってきて、焦るもの。

 私も子育ての最初の頃はそんなふうに難しく考えたりもしましたが、難しく考えるほど、食べ残されると腹が立ったり、献立に頭を悩ませてしまうものなんですよね。そのうち、「あまり栄養、栄養と考えすぎずに、基本はにこにこ笑ってみんなで食卓を囲むのが一番の栄養!」と思うようになりました。

たんぱく質の食材と野菜の2素材を組み合わせればバランスはとれる!

 とりあえず、たんぱく質の食材と野菜の2素材の組み合わせで料理のバランスはとれます。みなさんも、こんな考えで、気楽に献立を立てていいと思うんです。