「互いに扶養に入らない共働き世帯」の妻に聞いた、夫との育児分担の理想は「夫43:妻57」。しかし、現実は「夫27:妻73」と大きくかけ離れているという結果に。

 日経DUAL編集部はサイト創刊を記念し「子育て世代の意識調査」を行いました。

 対象は「0~12歳の子どもがいる男女」と「第一子を妊娠中の女性とその夫」2000人。「生活満足度」「夫がやっている子育て」「収入」「貯蓄」などについて、インターネット調査会社マクロミルの協力を得て調査しました。

 調査対象としたのは「互いに扶養に入らない共働き世帯」「妻が夫の扶養に入って働く共働き世帯」「妻が働いていない世帯」という3つのグループです。この3グループをさらに男女、そして子どもの年代(「妊娠中~入園前」「保育園・幼稚園」「小学校」)で18に分け、それぞれの役割分担や生活の満足度などを聞きました。この調査結果を、テーマごとに紹介していきます。

 最初に紹介するのは「夫と妻で、子育てをどの程度、分担しているか」。男性側、女性側両方に「自分と相手の子育て分担率」をたずねてみました。

夫が「やっている」と思うほど妻は評価していない

 まずは男性から。

 「互いに扶養に入らない共働き世帯」「妻が夫の扶養に入って働く共働き世帯」「妻が働いていない世帯」という順序で、自分(夫)が負担している子育てが下がっていくのがわかります。

 女性はどうでしょう?

 男性の場合と傾向は同じですが、注目したいのは分担している数値。女性の回答のほうが、男性の回答より、「夫の分担」が低くなっています。例えば「互いに扶養に入らない共働き世帯」を比較すると、男性は「夫32:妻68」で分担しているという。しかし妻は「27:73」で分担していると考えている。つまり、夫が「やっている」と考えているほど、妻は夫の子育てを高く評価していないようです。

 では育児に関する「理想の分担率」はどの程度なのでしょう。これも男性側、女性側、それぞれに聞いてみました。