子どものけんかに親は介入すべきではない!?

 2本目は、ジョディ・フォスターやケイト・ウィンスレットら豪華キャスト共演の「おとなのけんか」。子ども同士のけんかに介入し過ぎた結果、様々な問題が表に出てしまう、困った親たちの映画です。


2011年制作/アメリカ/ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/Blu-ray2500円、DVD1480円/発売中
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 ペネロペ(フォスター)とマイケル(ジョン・C・ライリー)は、子どもがけんかでけがをさせられたために、相手の子の両親であるナンシー(ウィンスレット)とアラン(クリストフ・ヴァルツ)を家に呼びます。冷静かつ平和的に話し合いは進むかに見えましたが、次第に本音がむき出しになっていき、やがて修羅場に発展し……。

 話し合いの最中だというのに、アランは携帯を切ることもせず、仕事先から何度もかかってくる電話に応じ大声で話すので、ペネロペとマイケルはイライラ、ナンシーはあきれ返ります。話し合いのはずが言い争いとなり、そのうちに女対男で不満をぶつけ合い、夫婦間の問題まであらわになっていきます。

 子どものけんかを丸く収めて解決しようとしたはずが、親同士で大げんかに! 最初から子どもがけがをさせられたことを許すつもりがなさそうなペネロペは、誓約書を作って相手の親にサインさせようとしたり、普段から育児に協力的じゃないアランは、「忙しいのに、こんな話し合いにどうして参加しなきゃならないんだ」というふてぶてしい態度でいたり。気が付くと、子どもたちは勝手に仲直りしてまた一緒に遊んでいます。

 子どものけんかに親が首を突っ込んで引っかき回すペネロペや、育児に無関心なアランを反面教師に、愛情深く、冷静な判断を下せる親になりたいものですね。ちなみにこの映画は大爆笑しながら見られるので、明るい気分で子育ての参考にできますよ。

 夫婦間で言いたいことも言えずにストレスが溜まっているときや、子どもの友達の親で以前から苦手だなぁと感じている人がいるなら、本作を見ると気分爽快! ペネロペたちが気持ちを代弁してくれるかのように大げんかするので、「そうだ、そうだ!」と共感しながら楽しめます。