祖父母や親戚、ママ&パパ友にお願いするという手もある

 二重保育を祖父母や近しい人にお願いできると助かりますね。毎日だと負担になるかもしれませんが、決まった曜日であれば受けやすいという人もいるでしょう。子どもが3歳くらいになって連れて歩くのが楽になれば、保育園の親同士での預け合いも可能です。お友達のママ&パパに、一緒にお迎えして家に連れて帰ってもらい、そのお宅にお迎えに行くという方法です。ただし、夜はお互いに忙しいし、食事や入浴などの予定が立て込んでいるので、生活のリズムを乱さないように気を付けます。それさえうまくいけば、子どもはお友達と一緒が大好きなので、結構喜んでくれるでしょう。

お迎えの時間や担当者の変更は、園に必ず連絡する

 近年、保育園のセキュリティー管理はとても厳しくなっていて、誰か分からない人は園内に入れないようになっています。お迎えが通常と違う人である場合は、事前の連絡などがない限り、子どもは引き渡されません。二重保育者なども、名前だけでなく顔写真を求められるという話もありました。親以外のお迎えの場合どういう手続きが必要なのか、園に確認しておきましょう。

子どもと関わる時間と仕事時間のバランスを取ろう

 どちらかというと、妊娠中は復帰後も残業する気満々で、二重保育者の手配などを熱心に考えてしまうものですが、実際に子どもが生まれてみると、生活全体があまりにも慌ただしくて、「残業して毎日仕事にまい進しよう」という気持ちになれないという人も多いと聞きます。確かに、預ける時間が長くなれば、それだけ子どもと過ごす時間は短くなります。時間が短くても、家で親子が関わり合う密度が濃ければ問題はないと私は考えていますが、あまりに忙しいと、その時間さえ作れなくなってしまい、親子ともにストレスが溜まりがちです。

 「ここぞ」というときは仕事優先でもいいでしょう。でも自分自身が「疲れたな」と思ったり、子どもの気持ちが気になったりしたときは、職場の理解を得つつ、仕事の時間を調整して生活とのバランスを取ることも大切です。

(撮影/鈴木愛子)

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