一方、家に帰れば帰ったで、仕事の話などする余裕はありません。子どもを寝かしつけるまでの怒涛の数時間が毎晩待っています。散らかり放題の部屋に帰宅したとなれば、胸の中は「ちゃんと家事できていなくてごめん…」と罪悪感で一杯です。とても「仕事を愛している」なんて気分になれません。

じわじわ増える、共働き正社員ママ

 職場ではビジネスパーソン、家庭では子育て真っ最中の親。2つの顔を持ちながら頑張る夫婦は確実に増えています。2012年の総務省労働力調査によれば、夫婦のいる世帯の59%が共働きです。半数をとうに超えており、「共働き世帯」はもはやマジョリティーになりました。そして今回の「日経DUAL創刊記念アンケート」では、夫の扶養に入らず働くワーキングマザーの64%が正社員であることが分かりました。

日経DUAL創刊記念アンケート(マクロミルとの共同調査。2013年11月実施)

回答者数は合計2000人。0歳~12歳までの子どもがいる男女が対象。

G1(互いに扶養に入らない共働き世帯の男女)=1000人
G2(妻が夫の扶養に入って働く世帯の男女)=500人
G3(妻が働いていない世帯の男女)=500人

の3グループに分けた上で、子どもの年齢ごとに

D1(入園前)
D2(保育園・幼稚園)
D3(小学校)

と分けて集計した。

 共働き世帯(G1)の中でも、育休中の共働き妻は、正社員である割合が80.0%まで上がります。若い共働き夫婦ほど妻の正社員率が高いことが分かります。

子どもができても正社員のまま働き続けたい。これは妻のみならず、夫の希望でもあるのがDUAL世代の特徴だ
子どもができても正社員のまま働き続けたい。これは妻のみならず、夫の希望でもあるのがDUAL世代の特徴だ

「妻が育休中の共働き夫」が日本で最もハッピーな理由

 仕事と子育て。2つの側面を持つDUAL世代の「暮らしの満足度」はどうでしょうか? アンケートの結果は次のようになりました。