ロボット掃除機が人気だ。

 調査会社GfKジャパン(東京都中野区)が行った調査では、日本におけるロボット掃除機の販売台数は、2009年から2012年の4年間に約9倍になった。「COCOROBO(ココロボ)」を発売するシャープも、2013年度のロボット掃除機市場全体の販売台数は前年度比150%の約45万台と予測する。「ルンバ」を発売するセールス・オンデマンドによると「ルンバの日本の販売台数は米国に続く2位」だという。

売れ筋は5万円以上する高級モデル

 製品数も増えてきた。「現在、市場には約70モデルが並ぶ」(GfK)。シャープや東芝ホームアプライアンスなど、日本の家電メーカーもロボット掃除機を発売している。

 価格も1万円を切るものから5万円を超える製品までさまざまだが、GfKの調査では売れ筋は5万円以上するモデル。この価格帯が販売台数全体の60%弱を占める。ちなみに普通の掃除機(キャニスタータイプ)の平均価格は約2万2000円。高価なロボット掃除機がなぜ人気なのか。