掃除の頻度、部屋の汚れ方で時間は変わる

 翌日、ルンバを動かすと、しばらくリビングを掃除した後、今度はリビングを離れ、廊下へ出て行ったのだ。そのままリビングの隣にある子ども部屋へ。しばらくして部屋からアラート音が聞こえてきた。あわてて行ってみると、子どもが部屋に放り出していたイヤホンが車輪に巻き付いていた。

 説明書にはしっかり「床の上の小物をルンバが吸い込むことがあるので、清掃の前に片付けてください」という旨の注意書きが書かれているので、明らかにこちらのミス。このあたりは注意が必要だろう。「ロボット掃除機を購入してから、床に物を置かないようになった」という人も多いらしい。

子ども部屋まで移動し、ベッドの下を掃除中
子ども部屋まで移動し、ベッドの下を掃除中

 繰り返し使ううちに、掃除する範囲が毎回、異なることが見えてきた。リビングだけで終わるときもあれば、リビングから最も離れた寝室まで行くこともある。掃除の時間も20分程度のこともあれば1時間近いこともあった。

 一度、玄関まで行ったことがある。玄関は掃除してもらわなくてもいいし、靴が大量に置いてあるので、それが邪魔で戻ってこられない可能性もある。そこで780に付属している「お部屋ナビ」の「バーチャルウォール」機能を使うことにした。赤外線で見えない壁を作り、ルンバがその先へ行かないようにする。玄関の手前に設置すると、ルンバは玄関の手前で方向を変えるようになった。

 掃除をする範囲、時間が違うことについて、セールス・オンデマンドに確認してみる。

 ドアを開け放している場合、ルンバはリビングと廊下を「複雑な形状をした1つの部屋」と判断する。前に書いたようにルンバは最初の10分で部屋の状況を把握するので、その間に廊下を発見できるかどうかで、その後の行動が変わってくる。ホームベースの位置を変更すると外へ行くようになったという事例も多いそうだ。

 掃除の時間は、部屋の汚れ具合で変わる。「同じ大きさの部屋でも、毎日かけている場合は30分程度で終わるのに、3日に一度と間隔をあけたら60分間動いていたという場合もある」(セールス・オンデマンド)。