ロボット掃除機は「家事のアウトソーシング先」
セールス・オンデマンドによると「ルンバの購入者の中心は、共働きで掃除をする時間がない人や、子どもが小さいので家を清潔に保ちたい人たち」。東芝が発売する「Smarbo(スマーボ)」も「共働きで忙しい、または掃除の時間を他の何かに費やしたい」という理由で購入する人が多いという。
購入支援サイト「価格.com」を運営するカカクコムの鎌田剛メディアクリエイティブ部長は「ロボット掃除機を購入する人は『家事が楽になる』という点を第一に考えている」と分析する。「家事の負担を大幅に削減できる点から、多少高額でもしっかりした掃除性能を求める傾向にある」
「時間がない人たちにとって、ロボット掃除機は家事のアウトソーシング先」と解説するのは家電コーディネーターの戸井田園子さん。
従来の家電は「家事を手伝う」存在だった。全自動洗濯機も電子レンジも一連の作業のどこかで人間が必要になる。だが、ロボット掃除機は掃除という家事を「任せる」ことができる。「ロボット掃除機の中には、タイマーで時間になると自動的に動き出してくれるモデルもある。家電の中で唯一、ボタンを押さなくても仕事をしてくれるのがロボット掃除機」(戸井田さん)。不在中でも掃除をしてくれるし、ロボット掃除機に掃除を任せて生まれた時間を別の家事に回すこともできる。
だが実際にそんなにうまくいくのだろうか。使ったことがないとどうも実感として理解ができない。そこで、メーカーから実機を借り、実際に試してみることにした。