初めまして。「Co-NAVI(子ナビ)」というブログを運営している中野敦史といいます。「Co-NAVI(子ナビ)」では、「子どもともっと一緒にいたくなる!」をテーマに、日々の子育てで感じることや使ってみた商品やサービスなどの記事を随時配信しています。日経DUALでは、「“ガチ”で共働きをしている等身大のパパ」として、日々の体験を発信させていただくことになりました。

 私は、もともと子ども服メーカーで働いていたこともあり、子どもは大好き! 2児のパパとして、楽しいこともつらいことも妻とともに体験しながら、温かな家族生活を送っております。とはいえ、子どもが生まれてから妻とはたくさんケンカをしてきました。なぜ怒っているの分からず、互いのフラストレーションを解消できないまま、不穏な空気が続き、何度、妻の逆鱗(げきりん)に触れたことか。

 しかし、その戦いは決して無駄ではありませんでした。いや、無駄なことだったと思っていないことが重要なんです、きっと! ロジカルなパパと感情的なママが本気でケンカをすれば、簡単に収まるものではない。ここは一歩下がって客観的に自分を見る力が必要になります。数々の戦を乗り越えて経験値が上がった今だからこそ、そう思えます。

 私自身もみなさんと同じ「共働き」。共働きという環境で、日々感じる「パパの自分ができること」を中心につづっていきたいと思います。そして、「参考になったよ!」と少しでも思っていただければ、嬉しい限りです。

 さて、一回の今回は、私自身が実際に体験したからこそ分かった、育児参戦したいビギナーパパがまず心得ておくべき事についてお話しします。

パパはママの代役を100%こなすことはできない

 比重はどうあれ、共働きの家庭では、夫も妻も仕事と家庭を「両立」しなくてはいけません。家族のルールとして「ママ→育児、パパ→仕事」ときっちり分けているのであれば話は別ですが、共働きはそうはいきません。そのとき、夫と妻に差はあるのか? というところが、家庭がうまくいくかどうかの最大のポイント。私の経験上、両者合意のないままこの差が大きく開いてしまうと、ママはどんどん機嫌が悪くなると思っています。

 逆に、ママの機嫌が良いときって、家庭内が明るく感じませんか。

 たいていのママが、「自己嫌悪からくる葛藤」とか「夫と妻の頑張り度の温度差」など、なんらかのストレスを感じています。だからこそ、パパがママをサポートしてあげるとママは喜ぶのかもしれません。

 そして……明るくなったママは、パパのために何かやってくれるかもしれません!

 実感しているパパも多いと思いますが、育児においては、どうしてもパパ(男性)では届かない育児領域が存在します。子どもとママの「繋がり」は、われわれ男の目には見えない強い絆を感じるときがありますよね。特に乳幼児期は、パパはママの代役を100%こなすことはできないと思っています。そして、ママの領域を踏み込んではいけない状況すらあり得ると考えています。それくらい、母と子の関係は特別なものなのです。「父の威厳」は後々にとっておき、この時期だからこその「パパなりの育児参加」が、そこに存在するわけです。私が目指した「パパなりの育児参加」は、「ママを尊重することで始まる育児」。まずは、家事と育児に追われる妻が機嫌良く過ごせるように、「ママのサポートから」始めてみたのです。

 以下にその4ステップを紹介します。

【ママのイライラがどんどん減っていく、育児参戦のおきて】

 おきてその1:手伝おうか? の一言をかける

 おきてその2:やっておいたよ! の事後報告をする

 おきてその3:今日はパパがやろう! という積極性を見せる

 おきてその4:夫婦二人で話し合う時間を作る

 「それくらいのこと?」と思われた方もいるかもしれません。でも、妻から言わせると、「“それくらいのこと”が意外とできていないケースが多い」ようなのです。上に挙げた内容は非常にシンプル。ぜひ実践してみてください! では、具体的な実践方法について詳しくお話しします。