「子どもの病気で会社に来られない日が多いと困るなあ」――。職場の先輩ママを見て心配に感じる人もいるでしょう。確かに、乳幼児はたくさん病気にかかります。保育園は、熱、下痢、嘔吐、その他感染症の予後なども保育してくれませんので、子どもが病気のときは親が休みをとるか、誰か子どもの看護をしてくれる人を探す必要があります。

保育園で病気の子どもを預かることができない理由

 保育園で病気の子どもを預かれないのには正しい理由があります。

1.病気の子どもにとって、集団保育の環境で過ごすのはつらいことである

2.看護体制が十分には整っていない

3.園内に感染症が蔓延する恐れがある

 預かってもえらない症状の基準は園によって様々ですが、「熱が37.5度以上ある」「下痢や嘔吐がある」などの場合は登園できないのが一般的です。保育時間中に発熱した場合は、37.5度きっかりで「お迎えにきてください」と職場に連絡がある保育園もありますが、子どもの様子を見て「できるだけ早くお迎えにきてください」と穏やかに伝え、子どもの状態に応じて対応する保育園もあります。

預け始めて間もないころは、子どもは熱を出して当たり前。職場に発熱を知らせる電話が来ても慌てないように、前もって対策を練っておこう
預け始めて間もないころは、子どもは熱を出して当たり前。職場に発熱を知らせる電話が来ても慌てないように、前もって対策を練っておこう

 診察の結果、感染症であることが分かった場合は、学校保健安全法施行規則に定められた「出席停止期間」に準じてお休みを取り、かかりつけ医の登園許可証をもらってからでないと登園できないのが普通です。入園時に渡される「入園のしおり」などに「決まり」が書かれています。つまり、いったん病気にかかると、1週間くらい保育園をお休みしなくてはならないことは頻繁にあります。

 子どもの病気は、保育園・幼稚園でも同様に、入園直後にかかることが一番多くなります。初めての集団生活でほぼ全員が通過するプロセスですので、「今はそういう時期だ」と思って乗り切るしかありません。

親が休むか、人に頼むか

 「病気のときくらいは親が看なさい」なんてチクリと言う人もいますが、実際のところ、1週間も続けて仕事を休むと職場にとっても、親にとっても大打撃です。この打撃を軽くする方法は以下の3つです。

1.父親と母親で仕事をやりくりして分担して休む

2.実家の祖父母などに病児保育をお願いする

3.病児・病後児保育、ベビーシッター、そのほかのサービスを利用する